
相続した不動産を売却する際、「できるだけ高く売りたい」「売却の流れが分からない」と悩んでいませんか?
特に府中市は不動産の流動性が高く、適切な売却戦略を取れば相場以上の価格で売ることも可能です。
本記事では、自分自身も府中市に物件を所有する楽府株式会社の宅地建物取引士が、実際の市場動向を踏まえながら、相続不動産を高く売るための具体的な方法や成功事例を解説します。
また、楽府株式会社では、無料AI査定を活用して府中市の不動産の適正価格を知る仕組みを提供しています。
なぜなら査定価格を把握し、最適な売却戦略を立てることが、成功への第一歩だからです。
不動産売却のプロの視点から、府中市での相続不動産売却を失敗しないためのポイントを詳しくご紹介します!
目次
- 相続不動産の売却で失敗しないための基礎知識
- 府中市の不動産市場動向【2025年最新】府中市の不動産相場(戸建・マンションの価格推移)
- 相続不動産を高く売るための3つの戦略
- 売却時期と戦略を決める
- リフォーム or 現状売却の判断
- 府中市で相続不動産を高く売却した成功事例
- 【まとめ】府中市の相続不動産を高く売るには?
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相続不動産の売却で失敗しないための基礎知識
相続登記の義務化(2024年4月施行)とその影響
2024年4月から、相続による不動産の所有権移転登記が義務化されました。これにより、相続開始から3年以内に登記を行わない場合、10万円以下の過料が科される可能性があります。この制度は、不動産の所有者不明問題を解消するための措置であり、相続人は速やかに登記手続きを行う必要があります。
売却前に必要な準備(名義変更、相続税精算など)
不動産を売却する前に、以下の準備が必要です。
- 名義変更(相続登記):前述のとおり、相続登記は義務化されています。登記を完了させないと、売却手続きが進められません。
- 相続税の精算:相続税の申告・納付期限は、相続開始から10ヶ月以内です。未納の状態で不動産を売却すると、延滞税が発生する可能性があります。
- 不動産の評価:売却前に不動産の評価額を確認し、適正な売却価格を設定するための資料を揃えましょう。
共有名義の場合の注意点(遺産分割協議の進め方)
不動産が複数の相続人で共有されている場合、売却には全員の同意が必要です。そのため、以下の手順を踏むことが重要です。
- 遺産分割協議の実施:全相続人で協議し、不動産の処分方法を決定します。
- 遺産分割協議書の作成:協議内容を文書化し、全員の署名・押印を行います。
- 登記手続き:協議内容に基づき、名義変更や売却手続きを進めます。
協議が難航する場合は、専門家(弁護士や司法書士)への相談を検討しましょう。信頼できる専門家のご紹介が必要であればお申し付けください。
府中市の不動産市場動向【2025年最新】府中市の不動産相場(戸建・マンションの価格推移)
住宅売買市場の現状
府中市における住宅価格は、2024年時点で全体的に頭打ちの傾向が見られます。地元不動産業者の見立てでは、「今年は全体的には価格が横ばい、または下落で推移する」とされ、価格上昇が期待できるのは駅近や商業施設が充実した一部の利便性が高い立地に限られるとのことです。実際、府中市内の中古マンション価格を長期で見ると下落傾向で、過去10年で価格が上昇した地域は皆無でした(調査対象の駅で10年前より価格上昇ゼロ)。ただし近年の全国的な地価上昇トレンドに伴い、府中市の土地価格もわずかながら上昇しています。2024年の基準地価によれば、府中市の住宅地価格は平均で約6%上昇しています。これは駅周辺の人気地区など局所的な需要増を反映したものといえるでしょう。
賃貸市場の動向: 府中市を含む東京圏の賃貸住宅市場は堅調で、空室率は低水準、賃料は上昇基調にあります。2024年時点で東京都下(23区外)の賃貸マンション平均募集家賃は前年同月を上回っており、首都圏全体で賃料は2015年以降の最高値水準に達しています【出典athome-inc.jp】。府中市も例外ではなく、例えば単身者向け(1R~1LDK)の平均家賃は約6.0万円と東京23区内より割安ながら需要が高く家賃相場は上昇傾向です。このため府中市の物件を賃貸に出した場合、比較的安定した入居需要が見込め、賃料利回り(投資収益率)の点でも都心より高めになる傾向があります。以上により、府中市の賃貸市場は堅調であり、賃貸収益を得やすい環境にあるといって過言ではないと判断できます。
再開発計画やインフラ整備の影響
府中駅は特急を含むすべての京王線電車が停車し、駅ビル「ル・シーニュ」や複合商業ビル「フォーリス(旧伊勢丹)」「くるる」などに直結しているため、周辺の生活利便性が非常に高くなっています。また近年の再開発によって駅周辺は大きく様変わりし、商業環境の充実が不動産価値を下支えしています。府中市内では今後もいくつかの大型開発プロジェクトやインフラ整備が予定されており、不動産市場への好影響が期待されます。例えば、西武多摩川線「多磨」駅近接地では大規模商業施設の開発計画(府中市朝日町プロジェクト)が進行中で、延床約11.7万㎡に及ぶ商業・エンタメ複合施設が2029年春の開業予定です。
こうした新規商業施設の開業やインフラ投資は周辺エリアの利便性向上と雇用創出につながり、不動産の賃貸需要や資産価値にもプラスに働く可能性があります。また、既に完了した府中駅周辺の再開発(駅ビル・ペデストリアンデッキ整備など)は市内中心部の魅力を高め、「住みたい街」としての評価向上に寄与しています。道路網や公共施設の整備も含め、府中市の都市基盤強化は中長期的に不動産価値の底上げ要因となるでしょう。
高く売れやすいエリア(府中駅・東府中駅周辺の相場)
府中市内で特に高値で取引されるエリアは以下のとおりです。
- 府中駅周辺:交通の利便性や商業施設の充実度から、需要が高いエリアです。
- 東府中駅周辺:静かな住宅街として人気があり、ファミリー層からの需要が高まっています。
これらのエリアでは、物件の状態や立地条件によっては、相場以上の価格で売却できる可能性があります。
相続不動産を高く売るための3つの戦略
相続した不動産をできるだけ高く売るには、適正な査定を受け、売却のタイミングを見極め、物件の状態に応じた売却戦略を立てることが重要です。ここでは、成功率を高めるための3つのポイントを解説します。
適正価格の査定を受ける(相場を知る)
机上査定と訪問査定の違い
査定には大きく分けて「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定(詳細査定)」の2種類があります。
- 机上査定(AI査定)
- 周辺の取引事例や公示地価などのデータを基に算出する簡易的な査定方法
- 短時間で概算価格を把握できるが、建物の状態や詳細な条件は反映されない
- 相場感を知る目的で利用すると効果的
- 訪問査定
- 不動産会社の担当者が実際に物件を見て評価
- 建物の状態、日当たり、リフォームの有無、近隣の環境などを加味した査定額を提示
- 最終的な売却価格の決定には訪問査定が必須
▶︎ 失敗しない不動産会社の選び方
- 府中市での売却実績が多い業者を選ぶ
→ 地域ごとの相場や購買層の特性を理解している会社が望ましい - 「高額査定」を売りにしている業者に注意
→ 相場よりも不当に高い査定を提示し、売却を引き伸ばされる可能性がある - 販売戦略を具体的に説明できる会社を選ぶ
→「どの媒体で広告を出すのか?」「売却までの想定期間は?」など、具体的な説明ができる業者を選ぶことが重要
▶︎ 査定価格の比較方法
- まずは AI査定 を利用して、大まかな相場を把握する
- その後 訪問査定を2〜3社依頼 し、価格差や提案内容を比較
- 「相場よりも高すぎる査定額を提示する業者」には要注意!
→ 実際には売れず、値下げを強いられるケースが多い
売却時期と戦略を決める
2025年に売るべきタイミングはいつか?
不動産は売却するタイミングが非常に重要です。市場の需要が高まる時期に売り出すことで、高値での売却が期待できます。
▶︎ 売却の狙い目は春と秋
- 春(1〜3月):新生活・転勤需要が増える時期
- 4月の新学期・転勤を見越して購入を検討する人が多い
- 売却活動は12月〜1月にスタートし、2〜3月のピークに間に合わせるのが理想
- 秋(9〜11月):買い替え需要が高まる時期
- 住宅ローン減税や年内入居を意識して購入希望者が増える
- 売却活動は8月〜9月にスタートし、10〜11月のピークを狙う
- 避けるべき時期
- 7〜8月(夏休み・お盆):市場が停滞し、購入希望者が少なくなる
- 12月(年末年始):購入活動が一時的に鈍るため、価格交渉で不利になりやすい
売却活動の流れ(媒介契約→販売活動→交渉→契約)
1. 不動産会社と媒介契約を締結(専属専任・専任・一般)
2. 販売活動を開始(広告掲載・内覧対応・価格調整)
3. 購入希望者との交渉(価格交渉・条件調整)
4. 売買契約締結・決済・引き渡し
リフォーム or 現状売却の判断
築20年以上の戸建はリフォームなしで売るべき?
築20年以上の戸建住宅は、リフォームをせず現状のまま売ることが多いです(ただし絶対ではありません)。
▶︎ リフォームが不要な理由
- 買主の好みがあるため、売主がリフォームしても価値が上がるとは限らない
- リフォーム費用を売却価格に上乗せできないケースが多い(これが一番大きな理由です)
- 「現状販売」として値引き交渉を少なくする方が得策
▶︎ ただし、最低限の修繕は検討
- 外壁のひび割れや雨漏りなど、明らかにマイナス要素になる部分は補修する
- 「ハウスクリーニング」だけでも印象が良くなるため実施を推奨
マンションの場合はクリーニングとホームステージングが有効

- マンションは第一印象が重要!(とても重要です!)
- ハウスクリーニングを実施し、水回り・床・壁紙を綺麗にする
- ホームステージング(家具やインテリアを配置して生活イメージを作る)を活用すると、成約率が向上
大事なことなので繰り返しになりますが、マンションの場合は第一印象がとても重要です。簡単に言うと、今日からでも住み始めることができる状態にしておくということです。「売れたら掃除します」とか「売れたら修理します」では、良い買い手と出会うことは難しく、もしくは値下げをせざるを得なくなることがほとんどです。
ホームステージングとは
ホームステージングは、不動産を売却する際に物件の魅力を最大限に引き出し、購入希望者に好印象を与えるための有効な手法です。


ホームステージングを依頼する際のポイントは?
実績の確認:府中市内での実績が豊富な業者を選ぶことで、地域特性を踏まえた提案が受けられます。
サービス内容の把握:家具のレンタルやレイアウト提案、クリーニングなど、提供されるサービス内容を確認しましょう。
費用の確認:費用対効果を考慮し、予算内で最適なサービスを提供してくれる業者を選びましょう。予算の考え方ですが、私の場合は物件の売却価格の0.5~0.8%くらいに抑えるようにしています。厚化粧はあまり良い結果を生みません。
これらのポイントを参考に、物件の魅力を最大限に引き出すホームステージングを検討してみてください。
▶︎ クリーニング&ホームステージングの効果
クリーニングやホームステージングの効果はどのようなものがあるでしょうか。まず見た目の印象が良くなることで、価格交渉の余地が少なくなります。経験上、ほぼ価格交渉されることがなくなります。また、競合物件との差別化になり、売却スピードが速くなるというメリットがあります。
投資家向けに売る方法(賃貸中のまま売る戦略)
現在賃貸に出している物件の場合、投資家向けに売るのも一つの方法です。ただし一般のエンドユーザー向けに売る場合と異なり、評価額は投資対象としての評価額、つまり利回りで判断されるため、たいていの場合エンドユーザー向けに売るよりも価格が下がります。
- 「オーナーチェンジ物件」として販売し、賃貸収入を目的とした買主をターゲットにする
- 賃借人がいるため、空室リスクがなく安定収益を期待できる物件として売却
府中市で相続不動産を高く売却した成功事例
相続不動産の売却には、それぞれの事情や条件に応じた適切な戦略が求められます。
ここでは、府中市で相場以上の価格で売却に成功した2つの事例を紹介します。
事例①:府中駅徒歩5分のマンションを高値で売却
背景:親から相続した3LDKマンション(築15年)
- 九州で働く相続人が府中市のマンションを相続
- 東京に住む予定はなく、賃貸経営の手間を避けるため売却を決意
- 何度も東京へ来るのは負担が大きいため、短期間で売却を成功させる必要があった
課題:周辺に競合物件が多く、価格設定を間違えると売れ残る
府中駅周辺は人気エリアである一方、同じような条件のマンションが多数売りに出されることも多い。
価格設定を誤ると、長期間売れ残るリスクがあるため、スピーディかつ高値での売却戦略が求められた。
成功ポイント
- 府中駅周辺の取引事例を分析し、適正価格を設定
- 周辺の売却事例を詳細に調査し、類似物件の価格を参考に相場に即した売り出し価格を決定
- 競合物件との差別化を意識し、ホームステージングで第一印象を向上させることを決定
- ホームステージング(家具の設置)で見栄えを向上
- 競合物件との差をつけるため、家具や照明を整え、居住イメージが湧きやすい環境を演出
- 実際に内覧者からも「生活のイメージがしやすい」「すぐに住めそう」という好印象の声が多かった
- 内覧会を土日に集中して開催、短期決戦で売却成功
- 相続人が九州在住のため、何度も東京に来るのは難しい状況だった
- そこで、週末(土日)に集中して内覧会を実施し、短期間で多くの内覧希望者を募る作戦を実行
- 一度の内覧会で決めるつもりで、徹底的に準備を行い、第一回目は惜しくも成約に至らなかったが、二回目の内覧会で購入希望者が現れ、満額での売却に成功!
結果:相場価格で売り出し、満額での売却を実現
この売却戦略の結果、売り出し価格のまま満額で成約し、2ヶ月以内の売却成功を達成!
相続人も「思った以上にスムーズに売却できた」と満足する結果となった。
事例②:古家付き土地を相場以上で売却
背景:相続した実家(築40年の戸建て)を売りたい
- 親から相続したものの、建物が古く、そのままでは買い手がつきにくい状況
- 空き家のまま放置すると、固定資産税や維持管理のコストがかかるため、売却を決意
課題:建物の老朽化が進んでおり、現状のままでは買い手がつきにくい
- 築40年以上の戸建ては、リフォームしないと買い手が見つかりにくい
- しかし、売主がリフォームにコストをかけるのは現実的でなく、解体費用をどうするかが課題となった
成功ポイント
- 解体費用を売却価格に含めた「建築条件付き土地」として販売
- 「現状のまま」ではなく、建物を解体する前提で売却戦略を組み立てる
- 解体費用を売却価格に含め、「建築条件付き土地」として市場に出すことで、新築を検討する買主に訴求
- 地域の工務店と提携し、新築プランを提案
- 事前に地元の工務店と相談し、「この土地にどんな家が建てられるか?」を明確に提案
- 具体的なプランを提示することで、買主の「購入後のイメージがしやすい」よう工夫
- 府中市内の土地需要を活かし、短期間で売却成功
- 府中市では戸建て用地の需要が一定数あり、特に駅徒歩圏内の土地は高値がつく傾向にある
- 上記の戦略が功を奏し、売り出しから2ヶ月で成約、相場以上の価格で売却に成功!
成功事例から学ぶ、相続不動産を高く売るポイント
✅ 相場を正しく分析し、適正価格を設定することが重要
✅ 物件の魅力を最大限引き出すため、ホームステージングや清掃を徹底
✅ 内覧会のスケジュールを工夫し、短期決戦で売却成功を狙う
✅ 築古物件は「建築条件付き土地」として販売し、解体費用の負担を軽減
✅ 地域の工務店と協力し、新築プランを提示することで、購入意欲を高める
共通点は、買手にそこでの新しい生活をできるだけリアルに、具体的にイメージさせること。これです。
【まとめ】府中市の相続不動産を高く売るには?
さて、いかがだったでしょうか。府中市の不動産はきちんと施策をすれば、人気と実力通りの価格で高く売ることができます。一方で正しい施策をしなければ、その他大勢の不動産と同じく安値で売らざるを得なくなることがご理解いただけたのではないかと思います。その秘訣をまとめますと下記の4項目となります。
✅ 府中市の市場動向を把握し、適正価格で売り出す
✅ ホームステージングや売却戦略を活用し、第一印象を良くする
✅ 売却のピーク時期(1~3月、9~11月)を狙う
✅ 不動産会社を慎重に選び、適切な査定を受ける
不動産売却を成功させるために、まずは無料AI査定で相場を確認しましょう!あなたの不動産とお会いできることを楽しみにしています。
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