不動産

八王子市の店舗物件の空室対策【2025年最新版】賃貸・売却の成功ポイント

目次

はじめに

 八王子市で店舗を貸し出しているオーナー様の中には、「なかなかテナントが決まらない」「長期間空室が続いている」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、八王子市の不動産市場に精通した楽府株式会社の宅地建物取引士が、効果的な店舗物件の空室対策について解説します。

八王子市の店舗物件市場の現状

① 八王子駅周辺の特徴

八王子駅は、JR中央線・横浜線・八高線のターミナル駅であり、京王八王子駅も徒歩圏内にあるため、多くの人が行き交うエリアです。八王子駅の1日平均乗降人員は2023年度で7万5,519人、京王八王子駅では2023年度で4万8,379人です。

特に、飲食店やサービス業の需要が高く、新規出店の動きも活発です。

② その他のエリアの動向

明神町・三崎町エリア:商業施設が多く、比較的テナントの入れ替わりが激しい。

北野・南大沢エリア:大型商業施設や住宅地が広がるエリアで、安定した集客が見込める。

ロードサイド店舗:国道16号沿いや野猿街道沿いでは、駐車場付きの店舗が人気。2026年春には、イオンモール「(仮称)八王子インターチェンジ北」が八王子市滝山町に開業予定であり、人の流れが変わることが予想されています。

不動産所有者はこのような市場動向を把握した上で、適切な空室対策を行うことが重要です。

店舗物件の空室対策で効果的だったもの

 弊社が実際に行う業務の中で、店舗物件の空室に対して有効だった対策をご紹介します。

① ターゲットの明確化と適切なテナント誘致

  • 市場分析:周辺の競合やターゲット層(学生、ファミリー、ビジネスパーソン)を分析し、最適な業種を特定。
  • 人気業種の誘致:カフェ、クリニック、学習塾、フィットネスジムなど、需要が高い業種を優先。
  • 短期・ポップアップ店舗の活用:短期間のレンタル(数カ月単位)で、開業希望者に試験的に出店させる。

 特に市場分析は重要です。物件を漫然と市場に出すのではなく、「自分の物件はこの世代が何人いる地域で、物件の前を何時に何人が通過するから、こういう人が商売を始めると良い」と明確なイメージをもっていれば、それに向けたアプローチができるようになります。例えば昼は閑散としているが、夜になると大学生と社会人が集まるエリアということであれば、むしろ夜に集客したい店舗向けのマーケティングを行うことが効率的なわけです。

② 賃料設定とインセンティブの活用

  • 柔軟な賃料設定:初期費用を軽減するフリーレント(1~3カ月家賃無料)や、売上に応じた賃料システム、ポップアップストアシステムを導入。
  • リノベーション・居抜き活用:前テナントの内装を活かし、スケルトン渡しより初期投資を抑えられる形に。

よほど一流の立地の素晴らしい物件は別として、八王子市内の一般的な物件であれば、全国チェーンのバリバリのテナント様の入居を期待するよりも、地域密着のテナントやスタートアップのテナントを入居させて『育成』することが、空室対策という意味では効率的です。このようなテナントにターゲットを絞った客付け活動の大前提がこの、柔軟な賃料設定と居抜きの活用ということです。またポップアップストアについては別記事で詳しく解説します。

③ 集客力を高めるPR施策

  • オンライン広告の活用:GoogleマップやSNS広告を活用し、出店希望者への訴求力を高める。
  • 地元ネットワークの活用:商工会議所、業界団体、不動産仲介業者との連携を強化。

SNS広告と記載していますが、一部の大型店舗ビル等が活用できる手法です。一方でグーグルマップへの登録は無料でできるわけですから、活用しない手はありません。そして不動産仲介業者との連携。これは言うまでもなく重要です。

④ 物件のバリューアップ施策

  • 用途変更の検討:店舗ではなく、コワーキングスペースやシェアオフィスに転換することで新たな需要を喚起。
  • 駐車場・設備の充実:ロードサイド店舗なら駐車場の拡充、Wi-Fi完備やセキュリティ強化で利便性を向上。
  • サブリース(転貸)の活用:店舗運営事業者と協力し、複数の小規模事業者に貸し出す仕組みを構築。

八王子においては、特に郊外では車が重要な移動手段です。そもそも駐車場がないのであれば、駐車場を確保する手段を考えるべきですし、それが難しいのであれば店舗ではなく別の用途に変更することを検討しても良いかもしれません。

⑤ 助成金を活用した集客力アップ

テナント様が活用できる助成金や補助金をご案内し、出店のハードルを下げるサポートを行うことは大変有効です

例えば、

  • 八王子市の特定創業支援等事業からの新規開業支援資金
  • 八王子市空き店舗改修費補助金

などがその一例です。これらを活用することで、出店希望者の負担を軽減し、より多くのテナント誘致につなげることが可能です。特に空き店舗改修補助金はその名に「空き店舗」と入っていることから分かるように、空き店舗に入居するテナント様にはとても使いやすい補助金です。八王子駅周辺の中心市街地にご自分の物件が位置しているなら、必ずテナント様にご提案するべきものだと考えます。

まとめ

八王子市の店舗物件の空室対策には、ターゲット業種を明確にし、適切な賃料設定やPR施策を活用することが重要です。

また、用途変更やリノベーションなど、物件の魅力を高める工夫をすることで、長期的な収益性を向上させることが可能です。楽府株式会社では、八王子市内の店舗物件の成約実績が豊富で、

  • テナント様向けの補助金・助成金情報の提供
  • オーナー様に寄り添った柔軟な客付け戦略
  • 地域密着型のサポート体制

これらの強みを活かし、空室期間を最小限に抑えるサポートを行っています。

具体的な流れについては下記記事も参考になります。

八王子エリアで空室にお悩みのオーナー様は、ぜひ楽府株式会社までご相談ください!

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manabito

楽府株式会社 代表取締役/ 宅地建物取引士 / 不動産と文化の融合を目指す不動産会社「楽府株式会社」代表取締役。 宅建士。その他合格・取得資格は行政書士(未登録)/応用情報技術者/第二種電気工事士など。 不動産売却や相続不動産の相談を専門。特に、八王子市・日野市・府中市など多摩地域の不動産売却に精通し、売却成功事例や査定のポイントを分かりやすく解説することが得意。 相続セミナー講師(日野市後援、国分寺市後援、多摩市後援、厚木市後援の相続セミナー実績あり) ブログを通じて、不動産の悩みを抱える皆様に「賢い売却の選択肢」を提供できるよう努めています。

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