
日野市の不動産市場は今が売り時?エリア別・物件別に徹底解説
不動産の売却を検討するとき、「今が売り時なのか」「もう少し待った方がいいのか」という判断は非常に重要です。特に日野市のような東京都内の住宅地では、駅や地域ごとに市場動向が異なり適切な判断が難しいものです。この記事では、自分でも日野市内の物件を所有し、取引も行う楽府株式会社の宅地建物取引士が2025年の日野市不動産市場の最新動向と、「売るべきか待つべきか」の判断材料を具体的に解説していきます。
目次
- 日野市の不動産市場は今が売り時?エリア別・物件別に徹底解説
- 日野市の不動産市場の現状
- 不動産売却の判断基準
- 不動産売却のデメリット
- 日野市で売却に向いているケース・待つべきケース
- Q&A:日野市の不動産売却に関するよくある質問
- 日野市で相続不動産を売却するなら楽府株式会社へ!
日野市の不動産市場の現状
価格相場の推移(2022年~2024年)
弊社で令和4年~令和6年の東京都基準地価格を分析したところ、日野市の不動産価格は地価は全体的に緩やかな上昇傾向にあります。ただエリアによっては横ばいまたは微増にとどまる地点もあります。
具体的には、
↗日野駅・豊田駅周辺
地価が上昇傾向。特に商業地の需要が増加している。
↗高幡不動駅周辺
駅前の再開発が進み、商業地の地価が上昇。住宅地も微増の傾向。
→南平駅・百草園駅周辺
駅周辺の住宅地は比較的安定。しかし、バス便エリアでは地価の伸びが鈍い。
→多摩都市モノレール沿線(日野市内)
モノレール駅周辺の地価は比較的安定。
という感じです。
(※弊社分析データ:令和4年~令和6年 東京都基準地価格、分析方法:各地点の基準地価格の変動率を算出)
財務局 東京都基準地価格|東京都基準地価格|東京都財務局 https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/kijunchi/kijunchi 東京都財務局の東京都基準地価格(東京都基準地価格)のページです。
売却しやすいエリア・売れにくいエリア
さて、日野市内でもエリアによって不動産価格や需要には大きな差があります。
売却しやすいエリア:
- JR中央線沿線: 日野駅・豊田駅周辺(地価約25~30万円/㎡)
- 京王線・多摩都市モノレール沿線: 高幡不動駅周辺(地価約20万円台前半/㎡)
これら主要駅周辺は買い手がつきやすく、適正価格であれば比較的短期間で売却できる可能性が高いエリアです。その理由は、これらのエリアが駅へのアクセスが良く、商業施設も充実しているため、一般的に人気が高いからです。
売却に時間がかかりやすいエリア:
一方で、駅から離れた郊外エリアやバス便のみの地域は売却に時間がかかりやすいです。弊社の体感でも6か月を超えるお預かり期間が長く、価格も希望価格よりも若干値引きして成立することが多い地域です。これらのエリアは、交通の便が悪いことや、商業施設の利便性が低いことなどが要因として考えられます。
- 駅から離れた郊外エリア
- バス便のみの地域(地価10~20万円/㎡前後)
2024年の日野市内の住宅地の地価を比較してますと、最も高い高幡不動駅周辺で285,000円/㎡だったのに対し、最も低い平山6丁目周辺では約74,000円/㎡と3.85倍の差があります。立地条件によって売却のしやすさが大きく異なることを理解する必要がありそうですね。
所在地 | 地価(円/㎡) | 地積(㎡) | 利用現況 | 前面道路 | 最寄駅 |
---|---|---|---|---|---|
日野市 高幡1015番17 | 285,000 | 138 | 住宅 | 南西 6m 市道 | 高幡不動 700m |
日野市 百草971番62 | 114,000 | 213 | 住宅 | 北 5m 市道 | 高幡不動 2.1km |
日野市 大坂上一丁目6番9 | 258,000 | 174 | 住宅 | 東 4m 市道 | 日野 530m |
日野市 三沢四丁目14番6 | 223,000 | 215 | 住宅 | 南東 5m 市道 | 高幡不動 750m |
日野市 旭が丘一丁目11番6 | 253,000 | 106 | 住宅 | 南西 6m 市道 | 豊田 940m |
日野市 南平一丁目30番4 | 157,000 | 233 | 住宅 | 南 5m 市道 | 高幡不動 750m |
日野市 東平山二丁目26番7 | 187,000 | 192 | 住宅 | 南東 5m 市道 | 豊田 1.4km |
日野市 平山六丁目27番15 | 74,000 | 135 | 住宅 | 西 4m 道路 | 平山城址公園 900m |
日野市 豊田四丁目19番36 | 264,000 | 132 | 住宅 | 北東 5m 市道 | 豊田 500m |
日野市 多摩平六丁目2番15 | 276,000 | 160 | 住宅 | 北 6m 市道 | 豊田 1.3km |
日野市 栄町四丁目11番10外 | 216,000 | 165 | 住宅 | 北 4m 市道 | 日野 800m |
日野市 神明四丁目24番4 | 267,000 | 149 | 住宅 | 北東 6m 市道 | 日野 800m |
(※弊社分析データ:令和6年 東京都基準地価格、分析方法:日野市内主要駅各地点の基準地価格の抽出)
開発計画と不動産市場への影響
日野市では今後のまち開発やインフラ整備が不動産市場に大きな影響を与える可能性があります。
注目の開発計画:
- 多摩都市モノレール延伸計画(北方面の武蔵村山方面や南方面の町田方面)
- 日野自動車工場跡地の三井不動産によるデータセンター開発(総延床面積16万㎡超)
- 多摩平地区の大規模マンション分譲
これらの開発により、日野市の人口はここ10年間で約4%増加(世帯数は約11%増)しています。特にファミリー層の新規流入が続いており、今後も住宅需要は堅調に推移すると予想されます。
周辺の開発計画や人口動向は不動産価値に直結するため、ご自身の物件が位置するエリアの将来性を把握しておくことが重要です。
不動産売却の判断基準
不動産を売却すべきか検討する際の重要な判断基準をご紹介します。
1. 市場動向を見極める
現在の日野市のように価格上昇局面であれば、高値で売却できる可能性が高まります。逆に市場が停滞・下落局面の場合は、急がず様子を見る選択も検討しましょう。
2. 維持コストや税負担の軽減
使っていない不動産を所有し続けると、毎年固定資産税や維持管理費がかかります。早めに売却すればこれらコストの負担を無くすことができます。また、相続した物件の場合、売却して現金化しておくことで相続税対策にもなります。
3. 売却資金の有効活用
不動産を売却するとまとまった資金が手に入ります。この資金を住み替え(買い替え)の頭金に充てたり、老後資金・教育資金として運用したりと、有効活用できる場合は売却メリットが大きいと言えます。
4. 将来的な空き家リスク回避
利用予定のない家や遠方にある実家などをそのまま放置すると、将来的に空き家になるリスクがあります。日野市でも住宅数に占める空き家の割合は約10%に上るとされており、早めの売却が空き家問題の解決につながります。
不動産売却のデメリット
不動産売却には以下のようなデメリットやコストも存在します。
1. 売却には諸費用・税金がかかる
- 仲介手数料: 売却価格の3%+6万円+消費税(上限)
- 印紙税: 数百円~数万円
- 抵当権抹消費用: ローン完済時
- 譲渡所得税・住民税: 売却益に対し所有期間5年超なら約20%、5年以下なら約39%
これらの費用は売却代金から差し引かれるため、手取り額が想像以上に目減りする点に注意が必要です。
2. 売却完了まで時間がかかる可能性
不動産は売りに出してすぐ買い手が見つかるとは限りません。日野市では売却に要する期間は「6ヶ月」が最も多いというデータもあります。売却が長引けば、その間も固定資産税や管理費などのコストが発生し続けます。
3. 希望より低い価格で売却せざるを得ないリスク
市場動向や物件の条件によっては、当初期待していた金額で売れない場合もあります。特に築年数が古い物件や立地条件が劣る物件は買い手市場になりやすく、希望価格を下回る成約となるケースが少なくありません。
4. 売却に伴う見えないコスト
より高く売るためのリフォームやハウスクリーニング費用、内覧対応の手間やプライバシーの確保など、金銭的・心理的な負担も考慮する必要があります。
5. 賃貸運用の収益を手放すことになる
現在その不動産を賃貸に出して家賃収入を得ている場合、売却すると将来の賃料収入という定期的利益を失います。特に利回りの良い物件であれば、売却せず保有し続けた方が長期的には得というケースもあります。
とはいえ、不動産は個々の状況によって最適な判断は異なるため、自分ひとりで判断するのではなく、専門家(不動産会社、税理士など)に相談することをお勧めします。もちろん楽府株式会社でも税理士・司法書士とタッグを組んでワンストップで不動産のご相談に応じています。
日野市で売却に向いているケース・待つべきケース
売却に向いているケース(今売った方が良い場合)
1. 使っていない空き家を相続したケース
相続した実家や空き家など、自身で住む予定がない物件は早めに売却するのが得策です。特定空き家に指定されると税優遇も失われるため、需要があるうちに現金化しましょう。
2. 遠方で管理が難しい賃貸物件
自宅から離れた場所にあるアパートや貸家などは管理や入居者対応に手間がかかります。現在のように市場が活発な時期であれば、収益物件として売却することでまとまった利益を得られる可能性があります。
3. 築古の戸建て・マンションで駅近好立地の物件
築年数が古い物件でも、駅徒歩圏など立地が良いものは売り時を逃さないことが重要です。将来建替えが難しいような古家付き土地でも、現状の上昇相場なら買い手が付きやすいでしょう。
4. 住宅ローンが残っていて住み替えを検討しているケース
住み替え先を検討中で、現在の住宅ローンが残っている場合、先に今の家を売却して完済するのが安全です。特に市場環境が良い今なら残債を上回る価格で売却できる可能性が高く、売却益を新居購入の頭金にも充当できます。
売却を待つべきケース(様子を見た方が良い場合)
1. 市場の更なる上昇が見込まれるエリア
日野市では一部エリアで開発計画が進行中です。新たな商業施設の開業予定がある地域や、インフラ整備で利便性が向上する見込みの地域では、今後不動産価格が上昇する可能性があります。
2. 賃貸運用した方がメリットが大きい場合
その物件が安定した家賃収入を生んでおり、利回りが高い場合は無理に売却する必要はありません。例えば駅近のマンションで常に借り手がつくような物件は、保有し続けた方が長期の安定収益を得られます。
3. 現在の市場価格が割安で回復の余地があるケース
エリアによっては数年前に比べてまだ価格が十分に戻っていないところもあります。そうした物件を焦って売りに出すより、市場が回復するのを待つことで適正な価格で売れる可能性があります。
4. 売却後の具体的な資金活用目的がない場合
なんとなく市場が良いからと売ってしまうと、手元に現金は残っても運用先が決まっていなければ遊休資金になってしまいます。将来的に売るにしてもベストなタイミングまで待つという選択も十分ありえます。
Q&A:日野市の不動産売却に関するよくある質問
Q1: 日野市で不動産を売却する際、最も早く売れるエリアはどこですか?
A: JR中央線の日野駅・豊田駅周辺、および京王線の高幡不動駅周辺が最も需要が高く、売却が早く進むエリアです。特に駅から徒歩10分圏内の物件は、適正価格であれば平均3~4ヶ月程度で売却できるケースが多いです。
Q2: 築30年以上の戸建てでも売却は可能ですか?
A: 可能です。築古物件でも立地条件が良ければ十分に売却チャンスがあります。特に日野市では土地の需要が高く、建物の価値よりも土地価値で評価されるケースが多いです。ただし、売却前の簡易リフォームや適切な価格設定が重要になります。
Q3: 不動産売却にかかる税金を抑える方法はありますか?
A: マイホームを売却する場合は「3,000万円特別控除」や「買い替え特例」などの特例措置を利用できる可能性があります。また、長期所有(5年超)の場合は税率が約20%と、短期所有(5年以下)の約39%よりも大幅に低くなります。税理士や不動産会社に相談し、適切な特例を活用することをお勧めします。
Q4: 日野市の今後の不動産価格はどうなると予想されますか?
A: 多摩都市モノレールの延伸計画や日野自動車工場跡地の開発など、大型プロジェクトの進行により、今後2~3年は緩やかな上昇傾向が続くと予想されます。特に駅周辺や開発地域に近いエリアでは、需要増加による価格上昇が見込まれます。ただし、金利動向や経済情勢によって変動する可能性もあります。
Q5: 不動産会社に依頼せず自分で売却することは可能ですか?
A: 可能ですが、相場把握、買主探し、契約書作成、重要事項説明など専門知識が必要な作業が多く、リスクも伴います。初めての方は仲介手数料がかかっても不動産会社に依頼する方が安心です。できれば複数社から査定を取ることで適正価格や売却戦略を比較検討できます。
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日野市の不動産市場は現在、上昇基調にあり、多くの物件にとって売却の好機と言えます。ただし、エリアや物件の状況、ご自身のニーズによって最適な判断は異なります。さらに、不動産市場は常に変動するため、記事の内容はあくまで参考情報として捉え、最新の情報を確認するようにしてください。そうして「売るべきか待つべきか」を総合的に判断し、後悔のない不動産売却を実現していただければと思います。
楽府株式会社は、日野市エリアの相続不動産売却に強い不動産会社です。日野市は東京都心へのアクセスが良く、落ち着いた住環境が魅力のエリアです。しかし、相続した不動産の売却には地域の相場を熟知した専門家のサポートが不可欠です。
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「遠方に住んでいるため、相続した不動産の管理が難しく、売却を決意しました。楽府さんは地域の相場に詳しく、スムーズに売却できました。」(60代・女性)
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まとめ
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