不動産がしばらく空いているけどどうしようかな、とお考えではありませんか。
使われない不動産は荒れるのが早くなり、修復にお金がかかるため、資産価値が大きく下がります。もし可能であれば賃貸に出してみるのはいかがでしょうか。不動産を賃貸に出すためのステップは大きく分けて5つです。
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1.マーケットを調査
不動産市場は同一需給圏の競合不動産の影響を受けて、常に流動的に変化しています。つまりどの不動産にもライバルがいるということです。したがって最初にやるべきことは、自分の不動産のライバルを分析することです。
これは難しい事ではありません。また費用もかかりません。お客になりきって、不動産ポータルサイトをいくつか回って自分の地域の、自分と同じような物件の情報を探してみましょう。事業用の物件であれば、国や市が公表しているデータをインターネット上で見つけることができるでしょう。家賃はどうですか。敷金や礼金の相場はどうでしょうか。競合の物件にはどんな設備や長所がありそうですか。地域の人口は増えているでしょうかそれとも減っているでしょうか。世帯数はどうでしょうか。道路の人や車の通行数はどうでしょうか。きっと自分が思っていたのとは違う現実が見えてくるはずです。
ポータルサイト→【ハトさん(ハトマーク東京不動産)】不動産情報探しなら|東京都宅建協同組合運営の不動産情報検索サイト。 (hatosan.jp)
総務省統計局の地理情報システム→地理情報システム jSTAT MAP (e-stat.go.jp)
2. 賃貸条件を決める
マーケットの状況が分かったら、自分の不動産がどのような条件で貸せるのかを考えます。その際に必要なことは、まず自分の不動産の長所と短所をみつけることです。とはいえ難しい分析は必要ありません。もし自分が借りる立場だったら、物件の気に入るところと、気に入らないところを冷静に分析するはずです。長所と短所を書き出し、いくらだったらライバルの物件ではなく自分の物件を借りようと思うかを考えてみましょう。その際には、借りる人が敷金等の初期費用をも払わなければならないことをお忘れなく。お客様が支払う初期費用は敷金や礼金にプラスして3か月分が目安です。
3. 広告を作成して営業活動を行う
賃貸条件が決まったら、その条件と共に、物件の写真や間取り図を作り、市役所等で物件の調査をして、物件の資料と広告を作りましょう。物件の資料は不動産会社に持ち込みます。不動産会社は病院と同じで、専門があります。住居が得意、お店が得意、事務所が得意といった具合です。その不動産会社の得意不得意を見極めて、得意な不動産会社に営業するのがコツです。そうそう、物件には「入居者募集」の看板を付けることをお忘れなく。
4. 内見の対応
ここまでの準備ができていると、興味をもったお客様からのお問い合わせがあります。お問い合わせには丁寧に対応しましょう。またできることとできないことをハッキリと伝えましょう。特にできないことです。
お客様の中には、私たちが想像もしない方法で物件を使いたいという希望を持った方がいます。数年間の賃貸中に、自分や物件の周囲の方に迷惑にならないか。そして数年後、物件が戻ってきたときに、きちんと現状で戻ってくるかどうかを考えて判断しなければなりません。できないことに対しては明確にお断りをしておきましょう。
5. 賃貸借契約
条件が整い、入居の申し込みが入ったら、審査を行います。ご本人の身分証明書をもらい、ご本人確認を行いましょう。次にご本人の収入を示す書類を貰い、それが家賃を払うのに十分な額であることを確かめましょう。今は十分な収入であったとしても、将来同じ状況であるとは限りません。必ず保証会社に加入してもらうか、連帯保証人を付けていただくようお願いしましょう。
少しでも疑問に思うことがあるのなら質問して明確にしておくと共に、懸念点が消えないのであれば契約は見送ることを決断しなければなりません。ここできちんとしておけばおくほど、後から非常に楽ですし、ここでサボると後からツケを払うことになります。最後のひと踏ん張り、慎重に事を進めましょう。また、賃貸借契約は必ず、法律的に正しい賃貸借契約書で行うべきです。
6.まとめ
不動産を賃貸に出すための5ステップをご紹介しましたが如何だったでしょうか。ここでご紹介したステップは全て必要不可欠なものです。とはいえ、少々の手間と少々の知識も必要です。お近くの宅建業者も上手に利用しながら、上手に不動産をご活用ください。